みなさん、こんにちは!
今回紹介するサイコパスは、
映画 セッション (2014)
より、
JKシモンズ
が教授役を努めた鬼教師
テレンス・フレッチャー
を紹介します!
早速紹介したいのですが、、、
この映画、とても面白かったです!
個人的に、ここ最近観た映画の中で一番衝撃を受けました。
話の展開、最後のドンデン返し、そしてエンドロールに入る演出、、、
どれをとっても神!!
なので、観たことない方は是非、観てからこの記事を読んで頂けたらと思います!
せっかちさんの為に結論から申しますと、このキャラは、、、
ジャズを愛し、ニュースターを生み出すためなら4まで追いやるド畜生指導者
です!
ぜひ最後までお付き合い下さい!
・このキャラのサイコパスチャートはこちら!
残虐性 ★★★★☆ | 言葉の加虐性がとんでもない。56しはしてないものの、 言葉で実際に1人4に追いやってるやばい人物。 |
カリスマ性(魅力) ★★★★★ | 自他ともに認める、音楽会の権威。 それだけ厳しくされようと、生徒たちがついていくのは、 彼がカリスマそのものだからだろう。 自信もみなぎっている。 |
芸術性★★★★★ | 彼は音楽に敬意をは払っており、一切の妥協を許さない。 サイコパス的な意味合いとは違うが、 常に完璧な音楽を追い求めて鞭を打つ姿は★5つ |
人心掌握★★★☆☆ | 厳しいことばかり言うが、他人と競争させ、良ければ認めると言った ”飴”が格別。主人公もこれの虜にされている。 ただこのやり方の効果は人による。 |
人当たり☆☆☆☆☆ | 最悪。 特に生徒から。恐怖政治でしかなく、誰も目を合わせない始末。観客には優しい。 |
あらすじ
ジャズが子どもの頃から大好きで、最高のドラムスを目指す
ニーマン
は、学校で音楽会の権威、
テレンス・フレッチャー
と出会う。
ニーマンにドラムの腕前を買われ、彼のジャズバンドに加入するが、
想像を絶する練習が待ち受けていた、、、
テレンス・フレッチャーについて
音楽界最高峰の学校、シェイファー音楽院在籍の教授。
彼が指揮するジャズバンドは必ず成功しており、
在籍している生徒へプロからのオファーがあるほど。
まさに音楽会の権威。
ジャズの将来を憂いており、
完璧なジャズバンドを作ること
と、
ジャズ界のニュースター
を育成するためには
どんな犠牲も厭わない。
また時間管理を徹底しており、
まさかの集合時間ピッタリに現れる。
幼少からジャズが好きで、念願のシェイファー音楽院に入学した主人公の
ニーマン
は、フレッチャーに見出され、ドラムスとして彼のジャズバンドに入ることに。
優しく紳士的なフレッチャーに安心していたニーマンは
意気揚々とジャズバンドの練習に臨むが、、、
怒り方クレッシェンド(だんだん強く)
初めてフレッチャーのバンド練習に参加するニーマン。
一番乗りで部屋に入り、続々と入ってくるメンバーたち。
和やかなムードで準備をするが、
フレッチャーが部屋に入った途端に空気が一変。
空気が張り詰められている。
そして誰もが俯き、
フレッチャーと目を合わせようとしない。
そしてニーマンを軽く紹介して始まるバンド練習
フレッチャーは音のズレが気になり、追求を始める。
「誰だ。音程がズレているやつは?」
その問いかけに答えるものはおらず、各パートごとに演奏させるフレッチャー
そしてフレッチャーは
「犯人を見つけた」
といい、メンバーの一人を責め立てる。
容姿、出身をあらゆる言葉で罵倒するフレッチャー
最後には「出ていけ!」と退出させる。
あまりの迫力に圧倒されているニーマンを尻目にフレッチャーは
「奴は間違えていなかった。お前だエリクソン」
と言い放つ。
そして10分間の休憩を設け、休憩明けはニーマンがドラムを叩くと宣言する。
そしてニーマンが休憩中に練習していると、
フレッチャーがニーマンを訪ねてくる。
終始優しく問いかけてくるフレッチャーに安心するニーマン。
最後にフレッチャーから
「音楽をやる理由があるだろ?言え。」
と言われ、ニーマンは
「音楽をやる理由があるだろ」
と返します。
すっっっっっっっごいトロイぞニーマンくん
まるで使えない新入社員の鏡みたいだ。
フレッチャーは切れるのかと思いきや、ほくそ笑み、その場を去る。
そして練習が再開、ニーマンがドラムを叩くことになるが、
演奏直前にフレッチャーが
「少し遅めで、ニーマン頑張れ」
とエール送る。
やっぱりフレッチャーは優しい!さっきのはなにかの間違いだったんだ!
と思ったのもつかの間、、、
ニーマンは、テンポのズレを指摘され椅子を投げられる。
ブチギレフレッチャー。ちなみにフレッチャーにしては結構我慢はしていたと思う。
でも、椅子を投げてからはアクセル全開。
1.2.3と言ってみろ
「1.2.3」
バシッ!(ビンタする音)
もう一回。
「1.2.3」
バシッ!(ビンタする音)
以下エンドレス。
結果、ニーマンが泣き崩れるまでビンタし続けました。
そんなニーマンを見て
悔しいか?
と聞き、ニーマンに
「悔しい」と言わせると、
もっと大きな声で!!
と言わせ、
以下エンドレス。
最終的に
もっと練習しろ!!
と言い放ち、ドラムを交代させるのであった、、、
ここで重要なのは、フレッチャーが
・生徒を力で支配していること
・新入りのニーマンにも躊躇なく体に叩き込む
ことだと思います。
言葉でわからなければ手を挙げる、、、
そしてその関係性を作るのも早いのがサイコパスを感じさせますね。
ニーマン×フレッチャー 相性◎
ボコボコにされたニーマン、
しばらく父の電話に出れないほど打ちひしがれていましたが、
好きなジャズを聞いて気持ちが再燃
血が滲む自主練を開始し始めるのでした。
自主練は過酷を極め、手のひらに豆ができ、それが潰れて出血しても、
テーピングで無理やりドラムを叩く
鬼気迫るものがありました。
フレッチャーの指導はうまくニーマンにハマったのです。
そして時間はたち、コンサートに出ることになった、フレッチャーのジャズバンド。
ニーマンはドラムの主奏者であるタナーから譜面を預かるも、
一瞬の気の緩みで譜面を無くしてしまいます。
タナーから厳しく追求させるも、そこに居合わせたフレッチャーから
「譜面がなくても叩け」
と言われるタナー。
「譜面がなくちゃ演奏できない」
と弱気なタナーを横に、ニーマンは
「僕が打ちます。暗譜しているので」
と言い放ちます。
フレッチャーは一抹の不安があるものの、ドラムスをニーマンに任せ、ステージへ。
結果、演奏は成功に終わります。
後日、バンド練習に参加したニーマンは仲間たちから
「俺の譜面に触るな」
と意図的に譜面をなくしたと疑われてしまします。
少ししょんぼりするニーマン、
そして時刻ちょうどに部屋に貼ってきたフレッチャーはドラムに座っているタナーに対して、
タナー、主奏者(ニーマン)と代われ。
と言い放ちます。
そう、血が滲む自主練の末、暗譜していたニーマンはフレッチャーに認められたのです。
飴と鞭の使い分けが上手なフレッチャー
普段とのギャップもあり、ニーマンは主奏者として認められた
瞬間にイチコロでした。
でもやり方がDV男と変わらないんだよなぁ、、、
フレッチャー「安心するのはまだ早い」
晴れて主奏者になったニーマンはより一層練習に励むが、
ある日、練習終わりにフレッチャーから呼び出される。
主奏者として風格が出てきたニーマン、
新曲のアドバイスかと何かと思いきや、
次の新曲だが別の教室のドラムスを試したいと思う。
コノリーだ。
え?
ニーマンの心の声がすごい伝わってくる。
そしてニーマンにコノリーを紹介した後、コノリーに対して
うちのバンドの”臨時”主奏者のニーマンだ。
と言い放つ。
もうニーマンイライラです。
その後、新曲の試打を互いにやれと言われ、
コノリーに対して
ニーマンギラギラです。
細かいことですが、コノリーの演奏時に、コノリーのすぐ真横に立って威圧していた
ニーマンは少し可愛かったです。
けっこうベタではあるんですが、
このフレッチャーの、
・いじめ抜くところ
・認めるところ
・競わせるところ
はやっぱり上手いですよね。
ニーマンに対する刺激薬として用意したと思いたいですが、
完璧主義者なフレッチャーは、本当に交代させる為に用意した
かも、、、と思うと、サイコパスみを感じますね!
ニーマン、おこ!w
そして、タナー、コノリーとの主奏者争奪戦を勝ち取ったニーマンは、
翌日の演奏会に臨むのですが、
練習が終わったのは2時。
それに対してフレッチャーは、こう言います。
明日は5時集合だ。遅れるなよ
フレッチャーもしんどくない?
いかにストイックな彼でもしんどそうなスケジュール。
そしてニーマンは予定通り会場に向かうのですが、
不運なことにバスがパンク。
急いでレンタカーを借りて現場に向かいますが、
その場にドラムのスティックを忘れてしまいます。
遅刻したニーマンを尻目に、フレッチャーはコノリーを主奏者に指名します。
納得のいかないニーマンは食い下がりますが、フレッチャーは主奏者をやる条件に
10分以内にスティックを持って戻ってこい
と言い渡し、
ニーマンは絶対戻ると宣言し、取りに戻るも、
道中でトラックと激突
しかし血まみれになりながら会場に戻り、ステージにあがって演奏をするニーマン
だが、ニーマンはスティックを落とし演奏をミスしてします。
意識も朦朧としています。
見かねたフレッチャーは演奏を中止させ、ニーマンの前に行きこう言います。
終わりだ。
そう言い放ち、観客の方に向き直し、謝罪を口にするフレッチャー。
ニーマン、ここで怒り爆発
フレッチャーに飛びかかります。
そしてニーマンはフレッチャーに罵声を浴びせながら、周りに連れ出されてしまいました。
全ての努力が無になった瞬間、
ニーマンの怒りは爆発してしまいました。
今までよく堪えていましたが、
逆に貯めていた分、爆発力が倍増してしまいましたね。
転落する二人
そしてベッドの上で目が覚めたニーマン。
近くには父と、見知らぬスーツ姿の女性が。
聞くと、女性は学校関係者で、フレッチャーが
元生徒を鬱に追い込み、自◯させた
と考えており、さらなる被害者が出るのを防ぎたいとのことだった。
初めはフレッチャーを庇うニーマンだったが、
ニーマンが、
学校を退学処分になったこと
父の、
「息子に地獄を見せた奴を許せない」
という思い、
女性が言った
「あなたが証言したことは決してバレない」
という言葉が後押しとなり、ニーマンは
フレッチャーの所業を告発するのでした。
そしてニーマンは大好きだったドラムスの道を閉ざし、
地元の飲食店に就職。
父と暮らす日々を送っていた。
とある日、街をブラブラしていたら、
ジャズバーでフレッチャーがゲストとして演奏しているのを知る。
店に吸い込まれるニーマン。
店のステージ上にはピアノを弾く、穏やかな表情のフレッチャーが。
演奏が終わると、フレッチャーと目が合うニーマン。
気まずくなり、逃げようとするも、フレッチャーに呼び止められ、
二人で一杯飲むことに。
フレッチャーの口から、告げられたのは。
”自◯した元生徒の同期”のタレコミで教授を辞めさせられたこと。
今は、プロバンドの指揮者として生計を立ててること、
そして、優秀なドラムスを探していること。
ニーマンが、
「コノリーは?」
というと
君への刺激剤だった。
続いて
「タナーは?」
というと
医学に転学したよ。
と言われ、
まんざらでもない顔のニーマンがそこにいた。
演奏する曲も、ジャズバンドのときと同じ、
フレッチャーの指揮ということでプロのスカウトもかかるという。
ニーマンは悩んだ挙げ句、、、
フレッチャーの誘いを受けることにしました。
地元でさえない日々を送るニーマンに、
またとないチャンスが訪れました。
憶測ですが、ここで断らなかったのも、
まだニーマンの中に”ジャズをやりたい”という気持ちが
あったからだと思います。
フレッチャーの恐るべき計画
そして、ニーマンはしまっていたドラムセットを引っ張り出し、
本番に向けて練習をし、
本番当日。
プロと肩を並べて演奏できることもあり、ウキウキ。
そしてコンサートが開幕。
フレッチャーがステージに上ってくる。
指揮台に移動する前にニーマンの前に寄るフレッチャー、何を言うかと思いきや、
私をなめるなよ。密告したのはお前だな?
と言われる。
焦る、ニーマン。
そして、フレッチャーが観客に演奏する曲として紹介した曲は、
ニーマンが全く知らない曲だった。
周りのメンバーは手早く譜面を変えるも、
ニーマンの譜面台だけ用意されてない。
そう、ニーマンはフレッチャーにハメられたのだ。
そして始まる演奏。
なんとか合わせとするニーマン、しかし、全く演奏が合うわけもなく、
今回は演奏を中止せず”最後まで”指揮を続けるフレッチャー。
演奏が終わりうなだれるニーマンに、
お前は無能だ。
と言い放つフレッチャー。
ニーマンは尻尾を巻いて逃げるようにして、ステージを後にするのでした。
ここのシーンでは、いかにフレッチャーが
ニーマンに”執着”していたかが伺えますね。
まず、完璧主義者で最高の状態じゃないと、演奏を中止するフレッチャーが、
・不出来なドラムスを組み入れて、
・演奏を完奏させた
事に驚きです。
それほどに、自分の主義、音楽に対するストイックさを
かなぐり捨ててまでも、ニーマンを恨んでいたのでしょう。
フレッチャー恐るべし。
ニーマン、覚醒!!
舞台袖でニーマンを待っていた父。
「帰ろう」と優しく抱きしめてくれる父に涙が止まらないニーマン。
そうして大好きなジャズと決別して家に帰るのかと思いきや、、、
再度ステージ上に戻ります。
次の曲の紹介中に、まさかのニーマンが戻ってきた事に動揺を隠せないフレッチャー
お構いなしにドラムに座るニーマン。
そしてフレッチャーの説明中に関わらず、、、
ジャズバンド時代に死ぬほど練習した「キャラバン」を叩き始めます。
フレッチャーに人生を無茶苦茶にされた腹いせかと思いきや、
ニーマンは隣のメンバーに対して、
「合図を出す」
といい、即興で演奏させます。
ニーマンは決してコンサートをめちゃくちゃにしようとしている訳ではなかったのです。
メンバーたちもニーマンに乗り、演奏を始め、
フレッチャーも仕方無しに指揮を執ります。
しかしフレッチャーの「どういうつもりだ?」という問いに対して、
「クソッタレ!」
というニーマンはあまりにロックでした。
そして、無事、キャラバンの演奏が終わり舞台は暗転。
何か弁明があるのかと思いきや、、、
舞台は暗転しているのにも関わらず、ドラムを叩き続けるニーマンがそこにいました。
完全に暴走状態。やっぱりめちゃくちゃにしようとしているのかと思うフレッチャーは、
「どういうつもりだ!?」
と問いかけますが、ニーマンはまた
「合図を出す」
というばかり。
無理やり演奏を中止できる立場にあるフレッチャーでしたが、
そこにはジャズバンド時代でも体現できなかった、
フレッチャーが追い求めていた最高のドラムスの姿が。
ニーマンのあまりに激しい演奏にシンバルが傾くも、
それを直したのもフレッチャー
フレッチャーは、復讐の念から目を覚まし、
音楽家として、ジャズ界のニュースターの誕生をサポートすることにしたのでした。
そこから、自然とニーマンに指揮を執り始めるフレッチャー。
ニーマンも完璧な演奏を続け、
遂にクライマックス。
ニーマンはフレッチャーに合図を送ります。
あとはフレッチャーの指揮一つ、、、
そしてフレッチャーはニーマンに乗り、最高のフィナーレを迎えて
映画もエンドロールへ
私はこの演出に震えてしまいました笑
本当に神映画でした!
最後に
先ほど述べたように、
演奏が終わり、エンドロールに入るので、
その後どうなったのかは、わかりません。
ニーマンはフレッチャーに認められ、念願のプロとして彼のバンドに入ったかもしれませんし、
心の整理がついて、ジャズを辞めたかも知れません。
でも、そんな後日談が、蛇足と思えるほど
”この瞬間”が最高な映画でした。
話が逸れてしましましたが、どうでしたでしょうか?
テレンス・フレッチャー。
人56しとかの類ではありませんでしたが、
音楽に対する熱意ゆえに、モンスターになってしまったサイコパスとして
取り上げさせて頂きました。
興味を持って頂けたら幸いです。
ではではまた別の記事で!
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