みなさん、こんにちは!
本来なら今回も、とんでもねぇサイコパスを紹介しようと思っていたのですが、、、
私は、違う意味でとんでもないキャラクターに会ってしまいました。
今回は少し趣向を変えまして、、、
そのキャラについて紹介させて頂きます!!
今回取り上げるのは、TVシリーズでも人気を博した、
福山雅治さん主演の
ガリレオ
シリーズより
真夏の方程式
から
前田吟さん演じる
川畑重治(かわばたしげはる)
です!
彼を一言で例えるなら、、、
家族愛ゆえに、罪の十字架の片棒を担がせた悲しき男
です!
ぜひご一読お願いします!!
※本記事はネタバレを含みます、ご注意下さい!!
・このキャラクターのサイコパスチャートはこちら!!
残ぎゃく性 ☆☆☆☆☆ | そういったものは皆無です。 |
カリスマ性(魅力) ☆☆☆☆☆ | 夫として、父としてのカリスマ性なら★5です。 |
芸術性 ★★★☆☆ | 一酸化炭素中毒を使ったトリックや、 事故死からの事件へ追求が及んだ際に、業務上過失致死と◯体遺棄にシフトする保険をかけて、成実を守ろうとしたプランは相当なもの。 |
人心掌握☆☆☆☆☆ | 人として信頼できますが サイコパスとして、人をコントロールするため、 という意味では☆0とさせて頂きます。 |
人当たり★★★★★ | サイコパスとしてのそれではなく、 普通に人としての人当たりが★5 |
あらすじ
天才物理学者であり、主人公の
湯川学(ゆかわまなぶ)
は、
海底資源調査の専門家として、
玻璃が浦(はりがうら)
にやってくる。
その道中、電車の車内にて、叔父さんの家に遊びに来た少年
恭平(きょうへい)
と知り合う。
その後、宿泊先の旅館で、宿泊客が亡くなってしまう事件に遭遇。
湯川は恭平と共に事件の真相に追うが、、、
川畑重治について
生まれは不明。
エンジンの開発の仕事をしていた過去があり、
東京に住んでいた頃に、嫁の節子が働く、玻璃料理屋の常連だった。
その後、節子と結婚するも、名古屋に単身赴任中、
娘の成実が◯人を犯してしまう。
その後、逃げるように仕事をやめ、家族で玻璃が浦に引っ越し、節子の実家の旅館を継ぐ。
足を悪くしており、常に杖をついている。
ホステスさつ人事件
1998年 冬
東京で、ホステスの
三宅伸子(みやけのぶこ)
が歩道橋の上でさつ害される事件が起きる。
犯人は、
仙波英俊(せんばひでとし)
とされ、仙波は刑に服す。
これが物語の冒頭にある大事なシーンです。
そして時は現代に戻ります。
塚原の転落事故
湯川が宿泊していた宿
緑岩荘
では、宿泊客が4亡してしまう事故が起きた。
元刑事の
塚原(つかはら)
が堤防沿いで落下4していたのだ。
現場の状況から、地元警察はこれは事故だと認定するが、
恭平は湯川に、
あれは事故じゃないよね。
だって下駄で堤防は登れないもん
といい、塚原の遺体の司法解剖からも、
4因は
一酸化炭素中毒
と断定される。
湯川は最初事件に興味がなく、
恭平に、
物理学の素晴らしさを伝えるため
ペットボトルロケットの実験を一緒に行っていました。
その帰り、緑岩荘に着くと、
屋上を調べている警察を見て、
湯川が、
屋上に何があるんだ?
というと恭平が
煙突があるんだよ。
と言います。
とても外から見た限り、煙突があることがわからなず、
湯川も実際に屋上に行き、煙突があることに驚く。
そして、事件当日、川畑重治と恭平は一緒に
打ち上げ花火
をしていたことを知り
湯川はある推理をし、
それを下に、証拠探しに乗り出す。
事件のトリックと川畑家
湯川は恭平に、旅館の鍵を持ってこさせ、
塚原が泊まっていた虹の間とは違う
海原の間
を調べ始める。
壁を入念に調べ始める湯川は、同時に恭平に川畑家に関する質問をする。
そうすると、川畑家は、
重治がエンジン開発のエンジニアだった
ことと、
東京のホステスさつ人事件の2週間後くらいに
玻璃が浦に引っ越していた
事実を知る。
そうして湯川は早々に、事件の真相に辿り着く。
恭平の疑惑
その後、恭平は湯川と晩ごはんを共にしていると、
湯川が
好奇心こそ人の原動力になる
といい、
料理の紙鍋がどうして、燃えないのか?
の説明をする。
端的に言うと、紙鍋の中の水分がなくならない限りは燃えない
ということだが、恭平はそれを聞いて
じゃあさ、この濡れたコースターを
火の上においたらどうなるかな?
きっとすぐに乾いて燃えちゃうよね。
やってみていい?
そういって、火の上にコースターを載せようとする恭平。
それを湯川は阻止。
「食べよう」といって話を逸らしたのだったが、
そこには思い詰めた顔の恭平がいた、、、
自首する川畑夫妻
翌日、湯川は旅館を出ていくよう重治に言われる。
恭平とともにホテルに向かっていると、
パトカーに連行される川畑重治の姿が。
そう、川畑夫妻は自首をしたのだ。
内容としては、
甥っ子の恭平と花火を楽しもうとした重治は、
花火が入ったら危険だと、旅館中の窓を閉め切り、
その結果、設備に欠陥があった「海原の間」に
断りもなく移動していた塚原は一酸化炭素中毒で亡くなり
その塚本を見て、4人が出たら商売ができない
と考えた重治は、嫁の
川畑節子(かわばたせつこ)
とともに、堤防沿いに4体を遺棄。
業務上過失致死傷ではなく事故に隠蔽した。
というものだった。
話の整合性もあり、話は一件落着かと思いきや、
湯川は
これは明確な殺意があった殺人だ
と断定し、
川畑家は全員秘密を抱えている
と謎めいた発言を残す。
真犯人
湯川は警察庁の刑事
岸谷(きしたに)
と共に、ついに見つかった
仙波英俊
の下に向かう。
その道中、湯川の口から衝撃的な発言が飛び出す。
ホステスの三宅伸子をさつ害したのは、仙波ではない。
川畑成実だ。
と。
そう、実は仙波英俊は罪を被って服役したのだ。
それは何のためか、、、
それは、成実は仙波英俊の実の娘だったからである。
このことは重治には秘密であり。
節子と成実は、
重治が実の父親でないこと
成実が三宅伸子をさつ害したこと
を重治に秘密にしていたのだ。
う〜ん、やっぱりク◯女!w
1998 冬
三宅伸子は、川畑家を訪ねていた。
理由は、成実が重治の娘ではなく、仙波の娘だと気付き、
金を巻き上げるため
である。
訪ねたものの、いたのは節子ではなく、成実だけ。
伸子をズケズケと家にあがり、川畑家の家族写真を見ると、成実に
やっぱり、あんた父親に似てないわね〜
目元なんて、仙波さんにそっくり
私、全部知ってんだからねぇ〜
そういって写真を奪い取り、
節っちゃんに言っといて、通帳用意しといてって
と言い残し、去ろうとする。
しかし成実は危機感を感じ、写真を取り返そうとするも、
突き飛ばされてしまう。
その場を後にした伸子を追い、歩道橋で写真を取り返そうとするも、
手に持った包丁で伸子を刺してしまう成実。
これが事件の顛末だった。
仙波の意思
湯川と岸谷は、仙波の下に辿り着く。
仙波は脳腫瘍の末期かかっており、もう余命が長くない状態だった。
湯川は、玻璃が浦に行ったことと、きれいな海だったことを告げ、
川畑成実の写真をみせて、
この人物を知っていますか?
と聞く。
仙波は目を大きくするが、
私は何も知りません。
といい。
ナースコールにゆっくりと手を伸ばす。
それを見た湯川は
わかりました。
といい、その場を去ろうとすると、仙波が
ありがとう、、、この人に、海を守ってくれてありがとう。と伝えて下さい。
と言われる。
湯川は仙波の意思を継ぎ、
伝えます。
といってその場を後にする。
岸谷は事件の真相を追わない湯川に不満げで、
このままでいいのか?
というと、湯川は、
仙波は娘の罪を被り、今も成実を守ろうとしている。
と言った。
そう湯川は仙波の意思を尊重したのだ。
しかし、人生を捻じ曲げられる人がいるのも事実、
それを防ぐために、湯川は
川畑重治の下に向かうのであった。
湯川が仙波のもとへ訪問した理由。
表向きは事情聴取であるが、私が思うに
すべてを知っていた湯川は、仙波が真実を話すことがない
事も承知の上だったと思います。
ならばなぜ仙波の下に赴いたのか?
それは、
仙波に今の成実の姿を見せてあげよう
とする心意気だったのでは?と思います。
恭平の確信
場面は変わり、恭平は父親と一緒に、ホテルで事情聴取を受けていた。
一人で晩ごはんを食べる恭平の顔には笑顔はなく、
何かに怯えたような顔をしている。
そして、窓の外から上がる打ち上げ花火。
より恭平の顔は暗くなり、
恭平はたまらず、湯川の部屋へ尋ねるも
湯川は不在。
恭平は一人で大きな不安を抱えるのであった。
罪の十字架
湯川は留置所の川畑重治の下に赴き面会する。
川畑重治が席に座ると湯川は
警察が事件の再現に困っていますよ
といい、続けて、
僕なら事件の再現ができますよ。あれは事故ではなく、さつ人ですよね?
といい、
いや、私は何も、、、
という重治に対し、湯川は
そうあなたは何もやっていない。手を下したのは、、、
恭平くんです。
と衝撃の発言をします。
理由は、
屋上に煙突があった事を事前に知っていたこと
そして、
足が悪い重治には煙突に蓋を被せるのは無理だから
そして重治は、節子と成実が抱えてる秘密を
知らないフリをしなければならず。
塚原を56す動機がないので、自ら手を下せない。
結果、手を下せるのは恭平しかいなかったのだ。
そして重治は恭平に
「煙突を塞いでも問題ない」
と嘘をつき実行させたのだ。
そして、塚原さつ害の動機について述べる湯川。
塚原さんはホステスさつ害事件を追っていた。
そして仙波英俊を捕まえたが、それは冤罪だった。
やめて下さい。
そう、本当の犯人は、、、
やめろっ!!!!!
成実さんです。
重治さんは、1998年の事件が起きた当初、何が起きていたのかわかっていた。
その理由は、成実さんが実の娘じゃないと知っていたからです。
重治さんは29年間、隠し続けた。
成実さんを実の娘として受け入れてきた。
それがどんなに辛いことかわからないが、それに耐えれた理由はただ一つ。
あなたが成実さんを心から愛していたからでしょう。
成実さんが、仙波さんのために海を守っていることを知りつつ見守り続けた
しかし、塚原さんがやってきたことで一変。
成実さんを守るため、塚本さんを殺害した。
湯川は最後に
違いますか?
と聞くと、重治は
全くの見当違いです、
成実は自分の娘です。
と言い放つ。
それに湯川は
つまらない話をして申し訳ありませんでした。
と下がり。
最後に、恭平君に伝えたいことはありますか?
と聞く。
重治は苦渋な表情を浮かべ、
ごめんなと、、、
せっかくの夏休みだったのに、ごめんなと、、、
と湯川に伝えました。
湯川は面会室を去るも、その時に部屋のマジックミラーの方を一瞥します。
そう、ミラーの反対側には成実がいたのでした。
成実は事の真相を知り泣き崩れ、
見えもしない二人は、ミラー越しに重治と顔を合わせ、謝り続けるのでした。
最後に
その後、湯川は、成実とともにダイビングをします。
きれいな玻璃が浦の海。
成実がリードして泳ぐのですが、海が深いところに出ると、
成実はどんどん海底に潜っていきます。
もちろん湯川は追いつけません。
湯川は息が切れ、一度水面に上昇して、
再度海中を探すも、どこにも見当たりません。
湯川の脳裏には最悪の結末がよぎります、、、
その後、成実はどうなったのか、、、?
恭平はどうなったのか、、、?
結末は是非、あなたのその目で見てみて下さい!
どうでしょうか?
川畑重治が起こした、
辛くて悲しい犯罪事件
それは、
何も知らない少年に、罪の十字架を背負わせるという
あまりにも過酷な業を与えてしまいました。
しかし私は、川畑重治を攻めることを出来ません。
彼が持つ、家族への深い愛情を知ってしまったからです。
そして恭平に向けて言ったあのセリフ
ごめんなと、、、
せっかくの夏休みだったのに、ごめんなと、、、
ここから私は、川畑重治が事件を起こす最後まで、
ギリギリの葛藤していたのだと思いました。
なんとも切ない気持ちにさせる、不思議な映画でした。
では、また別の記事でお会いしましょう!!
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