【映画ミュージアム】カエル男 【妻夫木聡】

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みなさんこんにちは!

今回は、邦画が誇る芸術殺人鬼の金字塔、

映画 ミュージアム

より

妻夫木聡さん演じる

カエル男

を紹介します!

私、この映画を見るのは2回目だったのですが、、、

最初、妻夫木さんが演じているのに気づきませんでした。

というのも、

カエル男は病気により、髪の毛はおろか、眉毛もないのです。

とても怪演をされる方だなぁ、、、と思っていたら、

めちゃくちゃ名優さんでした笑

余談はさておき、

結論から申しますと、このキャラクターは、、、

芸術殺人鬼界の代表格!作品のためなら人の犠牲も厭わない表現者(アーティスト)!

です!

※本記事は作品のネタバレを含みます!ご了承ください!!

このキャラのサイコパスチャートはこちら!!

残虐性★★★★★作品によって、残虐度はマチマチだが、作品によっては極度の残虐性が垣間見える。
カリスマ性(魅力)★★★☆☆ターゲットたちの行動を全て推察し、警察も手のひらに転がす姿は悪としてのカリスマ性あり。
ただ、人を魅了して利用するなどといった対人的な要素がないので★3としてます。
芸術性★★★★★
全ての殺人は作品のためであり、作品としてのテーマがある。
私怨での殺人でも必ず芸術殺人にする。
人心掌握★★★☆☆
人と対面して、言葉巧みに誘導することはないが、ターゲットのことはどんな小さいことでも調べ上げ、ターゲットの行動は完璧に推測することが出来る頭脳の持ち主。
人当たり☆☆☆☆☆
まず人前に出ず人と接しない性格。ただれた皮膚を隠すため、外出時にはマスクやフードは必須であり、それゆえ人を避けるようになったのかもしれない。

あらすじ

雨の日に発生する連続殺人事件。

カエルのマスクを被り、猟奇殺人を繰り返す犯人を追う刑事は、

事件の関連性を調べるうちに犯行の共通性に気付くが、、、

カエル男について

本名は霧島早苗 男性であり、幼少期から

「光線過敏症」

の病気を患っており、

本作品の連続殺人事件の犯人である。

通称 カエル男 

と呼ばれており、その名前の由来は、犯行時は必ず

雨が降っており

カエルのマスクを被っていることから

である。

資産家夫婦の下に生を受け、双子の兄妹がいる。

幼少期に、両親が

体をバラバラにされた上、一つの体にされて56された

という悲惨な体験をしており、

それ以降、光線過敏症の症状が出るようになる。

成長した今も病院に通い、治療に努めるも、

カエル男にはとある事に傾倒していた、、、

ドッグフードの刑

事の始まりは、

物語の主人公である刑事、

沢村久志(小栗旬)

が、とある事件現場に来たことから始まります。

その現場は、

被害者の女性が手足を鎖で繋がれ、

腹をすかせた大型犬に、

鎖に繋がれ生きたまま凄惨に食い56されていた現場でした。

あまりの凄惨さに、

沢村の部下の刑事 西野 (野村周平)

は、嘔吐してしまう始末。

ベテラン刑事である沢村は、慣れっこで気に留めていなかったが、

後日、沢村は鑑識から報告を受けます。

捕獲した大型犬の吐いた物の中に、とあるメモ書きがあったと。

そのメモには

ドッグフードの刑

と書かれていました。

そして沢村は、被害者の彼氏に事情聴取すると、

被害者が彼氏と同棲するためにペットを捨てた

ことを知ります。

このメモと、ペットを捨てた事には何か関連がある、、、

と考えていると、

新たな事件が確認されるのでした。

母の痛みを知りましょうの刑

場面は変わり、とあるアパートの一室。

引きこもりニートの堤

は、自室でゲームにふけっていました。

パートで出かける母親に悪態をつき、母が去ったあと

残していってくれたご飯を食べようとすると、

インターホンが鳴ります。

無視するも次第に訪問者がエスカレートしていき、

ドアノブを動かし、終いには鍵を解錠されてしまいます。

ただ事じゃないと思った堤は、武装するも、

自室に隠れていた

レインコートを羽織り、カエルのマスクをした男

に襲われ、気絶してしまう。

そして堤は気が付くと、

人気のない工場に誘拐され、手足を拘束されていることに気付く

間もなく、カエル男は現れ、

カエル男
カエル男

「母の痛みを知りましょうの刑」を執行する。

と言い、堤は

生きながらにして、鋸で肉を切られ、悲痛な叫びを上げて絶命してしまいます。

そして堤の、出生体重分の肉を削いだカエル男は、遺体の傍らにメモを残します。

そのメモには、

「母の痛みを知りましょうの刑」

と書かれているのでした。

接触

ほどなくして、事件の現場に立ち会うことになった沢村。

堤の遺体の傍らにあるメモを発見し、

内容を見た沢村は連続殺人事件だと確信します。

2つの事件の関連性を洗い出す、沢村と西野は

料理屋にいました。

必ずこの2つの事件には関連性があるはずという沢村。

西野に調味料を取るよう促すと、

すかさず調味料を渡してくるフードの男。

お礼をいい受け取る沢村だったが、沢村はその人が

親指を怪我してることに気付きます。

話を戻し、堤の事件で沢村は、堤が犯人への反抗として、

鋸で切られる際に、指を噛んだのではないかと推測します。

そうすれば犯人は指に大怪我を追っているはずと考えると、

ハッと気付き、さっきのフードの男を探す沢村。

さっきまでそこにいたはずの男は忽然と姿を消していました。

均等の愛の刑 ずっと美しくの刑 針千本飲ますの刑

事件は捜査は進み、被害者たちは共通して

幼女樹脂詰め殺人事件

の裁判官、もしくは裁判員

であることが判明します。

警察はすぐに関係者を保護するように動くも、

新たな犯行が確認されました。

当時、裁判官をしてた男は、奥さんと娘がいながら、キャバクラに入れ込んでおり、

キャバ嬢と不倫関係でした。

そんな男はカエル男に拉致され、

体を真っ二つに切断され、

一方は自宅の奥さんと娘の元へ

一方はキャバクラのキャバ嬢の元へ

送られました。添え状には

「均等の愛の刑」

と書かれていました。

また、当時の裁判を担当した女性裁判官には

整形を繰り返し、その美貌で若い男をたらしこんでいた事から、

業務用冷凍庫で氷漬けにされて56すといった

「ずっと美しくの刑」

に処され、

裁判の裁判員として参加していた占い師の男には

椅子に手足を拘束し、大量の鉢を飲ませて56すといった

「針千本飲ます刑」

に処されていました。

そして沢村は被害者の共通点を知ると、血相を変えてその場からに出ようします。

それを周りの刑事たちが止めると、沢村はこういいます。

「うちの奥さんも、その裁判の裁判員だったんです」

お仕事見学の刑

運悪く、沢村の奥さん

遥(尾野真千子)

は、夫である沢村に嫌気が指し、息子の

将太

を連れ、家出していました。

沢村は奥さんの居場所を友人に聞き出しに行くも、

簡単に口を割らない友人。

同じ頃、別の刑事が遥の友人宅に向かうと

友人の彼氏が出てきます

「彼女なら病院にいるのでそっち行ったほうが早いですよ」

といわれ刑事たちは病院に向かい、そこで沢村と遥の友人と落ち合います。

ことの重大性を知った友人は、ようやく沢村たちに

「遥と将太は、うちで匿ってます」

と告白すると、刑事たちは困惑した表情で

「あんたの彼氏さんは、とんだ食わせ物だな。まんまと騙された!」

と語気を強めます。

しかし遥の友人はこう言います。

「、、、いません。、、、私に彼氏なんていません!」

そう、カエル男は警察より早く先回りしており、

友人の彼氏に扮装し、

遥と将太を拉致したのでした。

急いで友人宅に向かうも、そこはものけの殻。

そして床には

「お仕事見学の刑」

というメモ書きが残っていました。

邂逅

まんまと出し抜かれた沢村は

身内が事件に関わっているため捜査に関与できない

と捜査本部から

自宅謹慎を告げられます。

しかし、居ても立っても居られない沢村は、

部下の西野を喫茶店に呼び出し

事件を精査をします。

幼女樹脂詰め殺人事件。

この事件は犯人が捕まっており、裁判の結果、有罪。

死刑を言い渡された犯人は、獄中で自殺していることが明らかになっていました。

その犯人は天涯孤独の身であり、

この一連の事件が、幼女樹脂詰め事件の犯人を庇った復讐劇だとしても、

だれも犯行に及ぶ動機がないことに悩みます。

しかし沢村は閃きます。

「もし、幼女樹脂詰め殺人事件に真犯人がいたら、、、」

そう述べていると、

喫茶店の外にカエル男が現れます。

ガラスに張り付き挑発するカエル男。

すかさず後を追う、沢村と西野。

沢村は途中、車に轢かれてしまい、負傷。西野に追うよう指示します。

その後、カエル男を見失った沢村の下に、

西野から電話が

出るとそれは西野ではない男の声で、

カエル男
カエル男

〇〇ビルの屋上に来い

と言われます。

そこに向かうと、

手足を拘束した状態の西野のネクタイを片手でつかみ、今にも屋上から突き落とそうとしている

カエル男の姿が。

そしてもう一方の手にはピストルが握られています。

絶体絶命の状況。

沢村は西野を開放するよう説得するが、

カエル男は、沢村に対して

カエル男
カエル男

君はいずれ、僕のミュージアムに閉じ込められる

と語ります。理由がわからず困惑する沢村を尻目に西野から

「何が目的だこの殺人鬼め!」

といわれるとカエル男は

カエル男
カエル男

殺人鬼じゃねぇ!僕は表現者だ、人を楽しませるアーティストだ!

といい

カエル男
カエル男

僕の傑作が、わけの分からない凡人の物にされてしまった、、、

浅い考えしかできない裁判員たちのせいで!

と怒りを顕にします。

そう、カエル男は、

幼女樹脂詰め殺人事件を、別人の手柄にさせた裁判員たちに憤り、殺害していたのでした。

そして雨がやみ、日が出てきたところでカエル男は

カエル男
カエル男

残念だが時間だ。また改めて迎えに来るよ。

と沢村に言い、

また西野の方に向き直して、

カエル男
カエル男

そしておめでとう。君は二階級特進だ

といい

西野をビルから突き落としてしまいます。

沢村の名前を叫びながら落ちていく西野、

すかさず西野の元へ駆け寄る沢村、

さっそうとその場を去るカエル男、

沢村の駆け寄りは虚しく、

西野は地表に叩きつけられ、落下死してしまいした。

謎肉ハンバーガー

その後、沢村は警察の上層部に呼び出され、警察仲間に囲まれながら連行されます。

しかし隙をつき沢村は脱走。

警察から離れ、独自にカエル男の居場所を追うようになります。

日光が出てきて時に、皮膚をかき、逃げるように去っていったカエル男を思い出し、

沢村は、カエル男は光線過敏症の疑いがあるとわかります。

そうして病院を虱潰しに聞き込みする沢村は、

とある病院でついに手がかりを見つけます。

女医の

橘幹絵(市川実日子)

は、光線過敏症の専門医であり、

沢村の質問に心当たりあるようですが、口を割りません。

そこで沢村は、橘を脅す事で、カエル男の住処を聞き出し、

手がかりを見つけた沢村は、カエル男の住処に潜入します。

しかし一連の殺人事件の資料室のような場所で物色していると、

沢村は背後からカエル男に襲われ、気絶してしまい、

気がつくと沢村は独房のような部屋で監禁されていました。

部屋には、遥と将太を模したマネキンと、バラバラに散らばったパズル。

そして出口にはパスワード付きの扉がありました。

沢村は部屋を出るために仕方なく、パズルを解いていました。

そうしていると、扉の横のダクトから、ハンバーガーが出てきます。

沢村は最初、反抗して手を付けませんでしたが、

しばらくすると空腹からハンバーガーを食べてしまいました。

それはカエル男が自作していたハンバーガー

独房のすぐの隣の部屋で、ご機嫌でハンバーガーを作るカエル男

しかし、そのパティには

得体のしれない肉

が使われているのでした、、、

その後、沢村はパズルも解きます。

それはかつて息子が書いてくれた、家族三人の絵のはずですが、

なぜか沢村の姿だけがありません。

そしていくら探しても見つからなかった、欠けたピースが表している文字は

eat

ちらっと横のハンバーガーを見る沢村。

まさかな、、、と、不安がよぎるも、独房のパスワードにeatといれると解錠されます。

そして沢村は隣のキッチン部屋に入り、衝撃の光景を目にします。

「カエル男」になる前。

沢村が行方をくらました後も、一連の事件を追う警察。

沢村の先輩刑事は、同じく、犯人は光線過敏症の可能性がある事に気付き、

自身が担当した過去の事件に遡ります。

資産家夫婦バラバラ殺人事件

とある資産家にして美術商だった夫婦が

互いに細切れにされ、まるで一人の人間のように並べられていた未解決事件。

沢村の先輩刑事はこの事件に行き着きます。

そして夫婦の間には双子の子供がいました。

兄の霧島早苗と妹の霧島幹絵

そして早苗の方は事件のショックから光線過敏症が発症していることが

事件の記録から明らかになり、同時に

霧島幹絵は養子に迎えられ、橘という名字に変わっていることを知ります。

そう、沢村が脅して情報を聞き出した女医は、カエル男の妹だったのです。

そうして先輩刑事も幹絵の下に行き、カエル男の住所を知ることになります。

eat

沢村は独房を出ると、隣部屋のキッチンに入りました。

撒き散らされた血の跡。

食材としてありえない置かれた人の毛髪。

パスワードの「eat」と意味。

沢村は不安が大きくなりつつも、冷蔵庫に遥と将太の写真が貼られている事に気付きます。

沢村は恐る恐る冷蔵庫を開けると、沢村は泣き叫んでしまいます。

そこには遥の将太の首が置かれているのでした。

白日の下に照らす

そんな沢村を監視カメラで見て、楽しむカエル男。

しかし同じ部屋には遥と将太の姿が。

そう、首は精巧に作られた模造品であり、

カエル男は、沢村の苦しむ顔を見たくて作り出したのでした。

そしてカエル男は、沢村の下に行き、

自らの手で、二人を56したと沢村に告げます。

怒り狂った沢村は持っていた拳銃を発砲しますが当たらず、

逃げるカエル男を追いかけます。

嘲笑うかのように逃げるカエル男は、途中で

自分そっくりに変装させた遥を道に立たせます。

そう、カエル男は沢村自らに奥さんを手に掛けさせようと仕向けたのです。

それを見つけた沢村は発砲しかけるが、

座り込み怯える姿のカエル男に異変を感じ、それが奥さんだと気づきます。

すぐに介抱する沢村、しかし奥さんは

「早く私を撃って」

と懇願します。

「撃たないと将太の身が危ない」

と。

しかし、見かねたカエル男は将太を人質に取り

カエル男
カエル男

美しく終わりたいね!

こんなやり方は僕の美学に反する!

と二人の前に現れます。

カエル男
カエル男

早く作品を完成させてくれ。

というカエル男。

「早く私を撃って」

という奥さん。

極限状態に追い込まれた沢村は、

一か八かカエル男を撃ちます。

弾はカエル男に当たるも、沢村はとっさに撃ち返されてしまいます。

負傷したものの動けるカエル男に対して、

撃たれ痙攣を起こす沢村。

反抗した沢村一家に対してカエル男は、止めを刺そうとするも、

そこに警察が現れます。

その場から逃走するカエル男でしたが、逃げ場はなく、

外に出たことで紫外線を浴び、瞬く間に動けなくなってしまうカエル男。

カエル男
カエル男

また、、、裁判だな。

裁判員たちが僕の作品を見る。

物知り顔で学者たちが解説する。

僕が、どうして壊れたかを。

同情するやつも出るかもな、、、

といい、気絶してしまいます。

面会

その後、カエル男は拘束され、警察病院に入院します。

しかし意識は回復することはなく、寝たきりの状態に。

そんな兄の面会に来た妹、橘幹絵は兄に対して語りかけます。

「そのアレルギーは心因性よ。子供の頃、抱えきれないような悪意にさらされて症状が悪化した。」

「治すには、心に残った悪意に向き合うか、もしくは、、、」

といい、

カエル男に謎の注射をする妹。

その直後、激しい痙攣を引き起こすカエル男

その後、幹絵は看護師に取り押さえられますが、

激しく痙攣するカエル男がその後どうなったかは定かではありません。

悪意の伝染

場面は変わり、カエル男に撃たれた傷も無事回復した沢村は、

奥さんと一緒に将太の運動会に来ていました。

障害物競走で走る息子に

「足が速いんだな」

と呟くと

「あなた何も知らないものね」

と奥さんに言われます。

「そうかもな」

と笑みを浮かべながら息子をビデオに収める沢村。

しかしビデオには、太陽の陽を浴びて、

執拗に皮膚を掻く息子の姿が映っていたのでした、、、

最後に

いかがでしたでしょうか?

芸術型サイコパス、表現者(アーティスト)こと

カエル男

をお送りさせて頂きました。

私の所感ですが、

カエル男は、妹、幹絵の発言により、

幼少期に両親からとんでもない悪意にさらされていた

ことがわかり、それは何らかの

虐待

だったのではないかと思います。

カエル男がしたことは許されることではないですが、

カエル男もまた何かしらの被害者であり、

また、両親をその手に掛けた際に、

※原作では両親に手をかけたのはカエル男となっています。

表現者アーティストという異常な癖

が身についてしまったのだと思いました。

拙い文章ではありましたが、みなさんに

この作品、キャラクターに興味を持ってもらえたらと思います。

それでは、また別の記事でお会いしましょう!

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